【商用利用ok】VOICEPEAKで老若男女のAIキャラを使いこなして配信や動画を楽しむ使い方と体験談について

皆さんこんにちは株式会社プロストイックです。

今回は音声AIツールである「VOICEPEAK」について解説をしていきます。

本記事がおすすめな方
  • 配信をしたいが、自分の声を使いたくない方
  • 企業のサービス紹介などで様々なキャラの声を使いたい方
  • 商用利用して声ありの配信をしたい方

ちなみに当サイトではAI系の記事がよく読まれている記事TOP3を独占しており、以下によく読まれている記事をピックアップします。

VOICEPEAKとは?商用利用OKのAIキャラ音声ソフト

AI技術の進化により、音声合成の世界も大きく変わりつつあります。

特に動画配信やナレーション制作、VTuber活動のようなクリエイティブな分野では、手軽に高品質な音声を得られるツールの需要が急増しています。そんな中で注目を集めているのが「VOICEPEAK」です。

このソフトは単なる読み上げツールではありません。老若男女さまざまな声のキャラクターが用意されており、用途やシーンに応じた細かい演出が可能です。そして何より、商用利用が可能である点が大きな魅力となっています。

この記事では実際の使用感や体験談を交えながら、VOICEPEAKというAI音声ツールがどのような機能を持ち、他のツールと何が違うのかについて掘り下げて紹介していきます。

VOICEPEAKの基本情報と特徴

「VOICEPEAK」は株式会社AHSが開発したAI音声合成ソフトで文章を入力するだけで、自然なイントネーションを持つキャラクターボイスを作成できるのが最大の特徴です。現在はWindows・Mac・Linuxいずれにも対応しています。

特徴的なのはナレーター風の大人の男性・女性の声から、子どもっぽい高めの声、お年寄りのやさしい口調まで、幅広い音声キャラクターが揃っている点です。

それぞれが感情表現に対応しており、喜怒哀楽のトーンを細かく調整することができます。これにより、台本に合わせて「喜んで話す」「少し落ち込んだ口調で話す」といったニュアンスも自然に表現できます。

また、VOICEPREAKを使って配信業や企業活動に利用しようとしている方も多いと思いますが、VOICEPEAKは商用利用OKという点が非常に強力です。

たとえばYouTube動画、広告用ナレーション、企業紹介VTRなど、収益を目的としたプロジェクトにもそのまま使えます。

ライセンスの追加購入や複雑な申請が不要で、購入時点で商用利用権が付与されているため、安心して制作に取りかかれるのも魅力の一つです。

読み方の細かい調整もマウス操作で直感的にできるため、ナレーターを外注する手間やコストを大きく削減できたのは本当に助かりました。

こうした使い勝手のよさや自由度の高さが、「VOICEPEAK」というAIツールの魅力を際立たせています。AIでここまで自然な声が出せるようになったのかと感じたのが率直な体験談です。

他のAI音声ツールと何が違うのか

音声合成のAIツールといえばいくつか定番があります。

たとえばにじボイス音読さんCeVIO、最近ではクラウドベースで使えるGoogle Cloud Text-to-SpeechAmazon Pollyなどもありますが、「VOICEPEAK」はこれらと一線を画す部分が多く存在します。

まず大きな違いは、インストール型でありながら操作が非常に軽快という点です。

多くのAI音声ツールはクラウドに依存しているため、ネット環境や通信速度に影響を受けることがありますが、VOICEPEAKはローカルで完結する設計のため、安定して高速に動作します。これにより、作業効率が落ちないのは現場にとってかなり重要です。

また、競合ツールの多くは「キャラクター性」に重きを置くことが多く、アニメ調の声に偏りがちです。

一方、VOICEPEAKは老若男女バランスよく声のバリエーションを揃えており、ビジネス用途にも十分耐えうるナレーション品質を提供しています。

さらに特筆すべきは「感情表現の細かさ」です。

多くのツールが音声生成において“読み上げる”だけにとどまるのに対し、VOICEPEAKでは「声のテンション」「間の取り方」「ピッチの上下」まで画面上で調整でき、演出力がかなり違います。

加えて、買い切り型の価格設計も他と比べて明快です。月額課金や従量課金ではなく、一度購入すればずっと使えるため、長期的なコストパフォーマンスも抜群です。

AI音声というと、どうしても「無機質な声」「どれも似たような仕上がり」というイメージを持つ人も多いですが、VOICEPEAKを使ってみると、その印象は大きく変わるはずです。

商用OK、操作簡単、そして調整の自由度。この三拍子が揃っているのが、他のAIツールと明確に異なる点です。

これからAI音声を導入しようとしている方(個人・企業)にとって、VOICEPEAKは検討すべき選択肢のひとつです。

VOICEPEAKで使えるAIキャラの魅力

AI音声ソフトは「どんな声を出せるか」が大きな分かれ目です。

その点で「VOICEPEAK」は、声の“種類”と“表現力”において頭ひとつ抜けているように思います。

ただの読み上げツールではなく、「キャラクターとして使える」音声が多数用意されているため、動画制作や配信、ナレーションにおいても非常に頼れる存在です。

この見出しではそんなVOICEPEAKのAIキャラが持つ魅力を深掘りしていきます。

声の年齢・性別の幅、感情の表現力、実際のコンテンツへの適用しやすさなどを、筆者の体験談や使用シーンとともに紹介していきます。まずは、用意されているキャラのラインナップから見ていきましょう。


老若男女そろった多彩なキャララインナップ

VOICEPEAKの大きな特長は「誰にでも合う声がある」と言えるほど、幅広い音声キャラクターが揃っている点です。

多くのAI音声ソフトはどうしてもアニメ調の若い声に偏りがちですが、VOICEPEAKは違います。子どもの声から成人男性・女性の落ち着いた口調まで、老若男女の声がバランスよく用意されています。

(正直「老」の部分(お年寄り)についてはまだキャラがいないのが現状のようです)

たとえば、明るく元気な女の子の声はゲーム実況やアニメ風動画にぴったりですし、落ち着いた大人の男性の声は、企業PRや商品紹介のナレーションに最適です。

実際、筆者が支援していた企業様で運用しているYouTubeチャンネルでは複数の声を使い分けて視聴者層に合わせた動画づくりを行っていますが「これAIなんだよね?けっこう自然だね」と言われることもありました。すべてVOICEPEAKなのに、“合成感”を感じさせないのがすごいところです。

(もちろん分かる人にはAI音声とわかってしまうのですが、イントネーションや発する言葉し次第では全く違和感はない音声です)

さらに特筆すべきは「年齢感の違い」がしっかりと設計されている点です。

たとえば成人の声なら、少しゆっくりで、声に丸みを持たせた設計になっていて、聞いているだけで安心感があります。

逆に、若年層の声は軽やかでテンポが良く、テンション高めの演出も自然です。

どんなプロジェクトでも、「この声じゃちょっと合わないな…」という悩みはつきものですが、VOICEPEAKなら“ピタッとはまる声”が見つかるのが強みです。

この豊富さが「VOICEPEAK」というAIツールの使い勝手の良さに直結しています。

感情や話し方も自由にコントロール可能

AI音声の不自然さの原因は、多くの場合「感情表現の乏しさ」にあります。

抑揚がない、単調、テンションが伝わらない——それでは聞き手の心は動きません。ですが、VOICEPEAKはその点を見事にカバーしてくれます。感情や話し方の調整が非常に細かく行えるため、**“ただ読ませる”ではなく、“演じさせる”**ことができるのです。

操作方法は直感的で、音声のテンション(喜・怒・哀・楽)、スピード、ピッチ、間の取り方などを数値やスライダーで調整できます。

筆者が特に気に入っているのは、「感情テンプレート」の存在です。たとえば“うれしそうに話す”“緊張しながら話す”といったパターンが最初から用意されているため、テンプレを選ぶだけでも印象がガラッと変わります。

2025年5月時点では「悲しみ」「怒り」「楽しみ」「幸せ」といったテンプレートが用意されていて、パーセンテージを変えるだけで声の表現が変わります。

実際に使ってみたケースでは、1本の動画内で同じキャラクターを使いながら、場面ごとに感情を切り替えることで、ストーリーの臨場感が格段に増しました。冒頭はやや暗め、途中から明るく、最後に落ち着いたトーンで締める——こういった演出も、数分の操作で完了します。

他のAI音声ソフトでもある程度の抑揚調整は可能ですが、ここまで“感情”に寄り添った設計はなかなか見られません。「ナレーションを入れたいけど、感情表現が難しい」という初心者の方にもVOICEPEAKはおすすめできます。

また、プロの声優を毎回起用するのが難しい個人クリエイターにとって、この自由度は圧倒的な武器になります。

単に「話す」だけでなく、「伝わる」音声が作れる——それがVOICEPEAKのAIキャラの真の魅力です。


辞書登録で造語や単語のイントネーションも対応

VOICEPEAKには辞書登録機能が搭載されています。

辞書登録は珍しい単語や読み方が情景によって異なる単語の発音を登録することができます。

例えば「マック」と「マクド」。マクドのイントネーションは「マ↑ク↓ド」だと思いますが普通に読み上げると「マクド↓」になります。(ちょっと文字だと分かりづらいかもしれませんが、覚えてほしいことは単語登録をすると独特のイントネーションにもAIが違和感をなくして読み上げてくれるということです)

VOICEPEAKの使い方ガイド

VOICEPEAKは高品質なAI音声を直感的な操作で作れる便利なツールですが、初めて使う人にとっては「何から始めたらいいのか」が見えづらいかもしれません。

ソフトの導入、キャラ選び、音声作成までの流れを知っておくことで、作業がスムーズに進みます。

この記事ではVOICEPEAKの基本的な使い方を、初期設定から実際のプロジェクトでの活用まで順を追って丁寧に解説していきます。

実際に使ってみた体験談も交えながら、初心者でも迷わないように本記事の後半にまとめているので、ぜひ参考にしてください。まずは最初のステップ、インストールと初期設定から見ていきましょう。


ソフトのインストールと初期設定の手順

VOICEPEAKの導入は非常にシンプルです。筆者も初めて使ったとき、「ここまで簡単なのか」と拍子抜けするほどでした。まずは公式サイトまたはからソフトを購入し、ダウンロードリンクとシリアルキーを受け取るところから始まります。

ダウンロードしたインストーラーを実行すれば、あとは画面の案内に従うだけ。特に専門的な知識は不要で、5〜10分もあればセットアップは完了します。

ちなみに以下の画像は無料版のダウンロードリンクです。こちらのクリックしてインストールすれば登録など不要ですぐに試す事ができます。

細かい使い方(保存・管理方法)

また使い方についてですが、筆者は特にプロジェクトごとに保存先を分ける設定をしています。

そうすることで、複数案件を同時進行しても混乱しないようにしています。こうした小さな設定が、のちの快適な使用感に大きく影響するので、最初にしっかり調整しておくのがおすすめです。


このようにVOICEPEAKは導入のハードルが低く、初めての人でもすぐに「AI音声が使える状態」まで持っていけるのが大きな強みです。まさに、「AIを誰でも使える道具にした」ツールと言えます。

キャラ選択とAI音声の作成方法

VOICEPEAKはインストールが終わった瞬間から、すぐに音声作成に取りかかれます。

音声作成の基本的な流れは、「キャラを選ぶ」「文章を入力する」「読み方を調整する」の3ステップです。驚くほどシンプルですが、しっかり作り込めばプロ品質のナレーションも作れてしまいます。

まずはキャラ選びから。

画面をクリックすると上記が表示されます。無料版では男性・女性の2キャラしか選べませんが有料版では複数のキャラをこちらで選択できます。

次に文章の入力。実際に読み上げたい文章を画面中央のエリアに打ち込むと、即座に音声プレビューが再生されます。

ここからがVOICEPEAKの本領発揮で、音の高さ、スピード、間の調整、感情テンプレートの適用がすべてマウス操作で完結します。「もう少しゆっくり話して」「最後の語尾に余韻を持たせたい」といった細かいニュアンスも数クリックで調整可能です。

このように画面下に各表現のパーツが表示されて抑揚やイントネーションを調整することが可能です。

筆者の実体験で言えば、3分ほどのナレーション付き動画を作るのにかかった時間はわずか20分ほどでした。録音スタジオに行ったり、声優に発注して修正を待つ手間を考えると、その生産性の高さは桁違いです。

音声が完成したら、あとは「出力」ボタンを押すだけで、WAVまたはMP3形式で保存できます。YouTube動画やプレゼン資料、SNS用のショートコンテンツなど、すぐに実戦投入できる状態になります。


実際に使ってみた!VOICEPEAK体験談(音声付き)

AI音声ソフトの中でも「商用利用OK」で注目を集めているVOICEPEAKですが実際に使ってみると、評価は“理論上”ではなく“体験ベース”でわかりました。

筆者も配信や動画制作に関わる中で、数多くのAIツールを試してきましたが、VOICEPEAKは正直かなり使い勝手がよかったです。

実際に「とりあえず手軽にテキストを読み上げてくれる音声ツールがほしい」、「月に何本も音声付き動画を作りたい」という方はこちらのツールは非常に向いていると思います。

初心者でも簡単に使える?導入から操作の流れについての体験談

VOICEPEAKは初心者にも非常にやさしいAI音声ソフトで筆者自身、初めて使ったときは「もう少しクセがあるかも」と身構えていたのですが、実際には導入から音声出力までスムーズすぎて拍子抜けするほどでした。

まず、インストールが簡単です。公式サイトまたは販売プラットフォームで購入後、送られてくるURLからソフトをダウンロード。あとは表示に従ってインストールを進め、シリアルキーを入力するだけで準備完了です。5分もかかりませんでした。

起動後のUI(表示画面)も非常に直感的で、「どこを触れば何ができるか」が一目でわかります。

音声キャラの選択、文章の入力、再生ボタン、出力ボタン——これらすべてが画面上に整理されていて、ソフトに不慣れな人でも迷わずに使える設計です。(逆に玄人にはシンプルすぎると感じるかもしれませんが、実際にテキスト入力した音声をゲットしたいだけであればこれがちょうど良いです)


【無料版】実際のAI音声を作ってみた(音声付)

筆者はYouTubeや企業のSNSコンテンツ制作を請け負っているのですが、その中でVOICEPEAKの出番は日に日に増えています。理由はシンプルで、「速い・安い・質が高い」から。まさにクリエイターが欲しかった三拍子が揃っているのです。

実際にテキストをAI音声で読み上げた内容がこちらになります。(男性・女性両方入ってます)

「目玉焼きはケチャップより醤油派です」というテキストをまずはシンプルに入れてみました。速さやピッチなどの設定はデフォルトのママです。

まぁ当然ながら100%人間の声になるかと言われると答えはNoですが、及第点のクオリティです。テキストを入れるだけで声の音源がゲットできました。

もう一つのパターンも試してテキストを入れてみましょう。先ほどよりは長めの文章です。

設定はデフォルトのままですが、抑揚表現が割と豊かですね。正直このレベルの音声表現であれば平気でweb広告には使われていますし及第点ではないでしょうか。

もちろんこれを良しとするか否とするかは実際に利用したいシーンや求めるクオリティによって変わるのかと思いますので、こちらを試してみてぜひご判断をいただければと思います。


想定外だった便利な機能や気づき

VOICEPEAKを使っていて「これは想定してなかったけどめちゃくちゃ便利だな」と思った点がいくつかあります。その中でも特に驚いたのが、一文ごとの感情調整ができること。

たとえば、ある台本の中で「冒頭はフラット」「中盤は明るく」「最後は落ち着いたトーン」というように、シーンに応じて感情を変えることで、驚くほど聞きごたえのある音声が作れます。

最初は「AI音声=単調」というイメージがありましたが、VOICEPEAKの感情エンジンは想像以上に繊細で、声の“空気感”まで表現できます。テンションの上げ下げだけでなく、「少し緊張している」「うれしいけど照れている」など、微妙なニュアンスにも対応できるのが驚きでした。

(一方で正直レビューをすると声のテンションや抑揚をいくら調整してもさすがに100%違和感なく人間の声にするというのはまだ無理かと思います。AI感というかよく聞けば人間が読み上げているものではないなというのはわかります。一方でどこまでのクオリティを求めるのかはスピードや予算、手軽さなど様々な判断指標があるなかで何を使うかを判断いただければよいのかと思います)

さらに便利だったのが「読みの確認機能」です。例えば“難読漢字”や“固有名詞”など、意図と違う読み方をされたときに、すぐに修正できる仕組みが整っているので、誤読に悩まされることがありませんでした。辞書登録機能も備わっているので、プロジェクト単位で言い回しや発音の一貫性を保てるのも大きなメリットです。

そして何よりありがたかったのが、出力した音声がそのまま使えるレベルの音質であること。ノイズ除去や音声の整音作業がほぼ不要で、編集の工数が激減しました。音声に時間を取られていた過去が嘘のように、制作に集中できるようになったのは本当に大きな変化です。

こうした「想定外の便利さ」は、実際に使ってみないと気づけないポイントかもしれません。VOICEPEAKは、ただAI音声を作るツールではなく、「制作現場を支えるツール」なのだと実感しました。


VOICEPEAKの体験談を通して感じたのは、「誰でも簡単に使える」「制作の質もスピードも上がる」「人間に近い演出もできる」という三つの強みです。

AIだからといって妥協する必要はまったくなく、むしろ積極的に使っていくべき時代が、もう目の前にきていると強く感じました。これから動画や配信に本腰を入れたい人にはおすすめできるAIツールです。

VOICEPEAKのメリットとデメリット

どんなに優れたAIツールでも完璧というものは存在しません。

便利に感じる点がある一方で「もう少しここが良くなれば…」というポイントも必ずあるものです。VOICEPEAKも例外ではありませんが、実際に使い込んでみると、色々と浮き彫りになった点があるので正直レビュ-をしていきます。

この見出しではVOICEPEAKの音質・操作性・表現力といった魅力をまず整理しつつ、反対に「惜しい」「注意が必要」と感じた点についても率直に共有していきます。

AI音声ツールを導入するかどうか迷っている人にとって、このリアルな情報が判断材料になれば幸いです。まずは、使ってみて感じた強みから紹介していきます。


音質・操作性・表現力の強み

VOICEPEAKの最大の強みはAI音声とは思えないほど高い音質と表現力を持ちながら、驚くほどシンプルな操作で扱える点にあります。

これは他のAI音声ソフトと比較しても群を抜いており、「初心者でも、プロ品質の音声がすぐに作れる」というのは本当に大きな利点です。

まず音質。筆者が初めてVOICEPEAKで音声を出力したとき、「クオリティ高いな」と思わず聞き返したほど自然でした。当然100%人間の声を再現できているわけではないですが、ナレーションレベルであればこれで充分なクオリティだと評価しています。

動画や配信にそのまま載せても違和感がなく、BGMと馴染むのも嬉しいポイントです。

次に操作性の良さ。UI(画面)がとにかく親切で、直感的に動かせる作りになっています。文字を入力し、キャラを選んで、再生ボタンを押すだけ。さらに、音の高さやスピード、感情のテンションもスライダーやドロップダウンで調整できるので、音声編集の経験がない人でも数分で仕上げられます。

さらに評価すべきは表現力の高さです。VOICEPEAKのキャラたちは、単に文章を「読む」だけでなく、「感情を込めて話す」ことができます。喜怒哀楽のテンプレートに加えて、独自のニュアンス調整も可能なので、台本の内容に合わせてトーンを自在に操れます。

このように、「VOICEPEAK」はAI音声に必要な三要素——音質、操作性、表現力のすべてで高水準を実現しており、動画制作、ナレーション、配信などあらゆる場面で“即戦力”として機能してくれます。


課題や注意点、改善してほしい点・不向きな人

一方で、VOICEPEAKを使い込んでいくと、「ここはちょっと使いづらいな」「この部分は改善されると嬉しい」と感じる点もいくつかあります。どれも致命的ではありませんが、今後のアップデートで改善されれば、さらに完成度が上がるはずです。

まず気になるのは、キャラごとのカスタマイズ幅の違いです(有料版の話)。

一部のキャラは感情のバリエーションが豊富で、テンションや話し方を細かく設定できますが、別のキャラではその幅が限定されていたりします。特に年配キャラや男性キャラに関しては、若い女性キャラと比べて調整できるパラメータが少ない印象があり、表現の幅に差が出てしまうのがもったいないと感じました。

また不向きな人については「玄人」「もっと精密に音声ボイスをカスタマイズしたい」という方かと思います。VOICEPEAKはUI(画面)がかなりシンプルに設計されています。故に使いやすいし素人でも簡単に操作できるようになっています。

抑揚やイントネーションについても音の自然さに“ほんの少しだけ”違和感が出る場面もあり、細かいカスタマイズを施しても今段階では正直人間の声に100%近づけるということは難しいでしょう。

たとえば、長いセンテンスで感情を強めた場合に、語尾がややオーバーになってしまったり、間の取り方が不自然になることがありました。これは「人間なら自然にやるだろうな」と感じる部分で、逆に言えばAIがそこまで来ている証拠でもあるのですが、より細かい表現・声色を目指したい方には不向きかと思います。。

それから、辞書登録や読み方の調整が少し手間なのも地味に感じた課題です。珍しい名前や造語がある場合、読みの修正が必要になるのですが、一度修正してもプロジェクトを跨ぐと反映されなかったりすることがあります。今後、辞書機能の強化や共有ができるようになると非常に助かるでしょう。

とはいえ、これらの課題は“使い込んでいるからこそ気づけるポイント”であり、逆に言えば基本的な部分はしっかり作り込まれている証拠です。今後のアップデート次第で、さらに完成度の高いAI音声ツールになる可能性を強く感じました。


総合的に見てVOICEPEAKは「すぐに使えて、すぐに使いこなせる」実用性の高いAI音声ソフトです。

音質・表現力・操作性という基本性能がしっかりしているからこそ、細かい部分の不満点も浮き彫りになるのだと思います。AI音声というとどこか“未完成なもの”という印象を持ちがちですが、VOICEPEAKは間違いなく“完成に近づきつつあるツール”です。

これから動画制作や配信、ナレーションなどにAIを取り入れたい方には、今のうちに触れておく価値があるツールだとおすすめできます。

他のAI音声ソフトとの比較・無料版でできること

AI音声合成ツールはここ数年で急激に増え、選択肢も豊富になってきました。その中で「どれを選べばいいのか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。特にナレーションや配信、動画制作での使用を考えると、商用利用の可否・価格・キャラクターの自由度といったポイントは見逃せません。

この見出しでは、「VOICEPEAK」と他の主要なAI音声ソフトを比較しながら、実際に使い比べて見えてきた違いや、それぞれの強み・弱みを紹介します。どのAI音声ツールが自分に合っているのか判断するヒントにしていただければと思います。


VOICEPEAK vs 他ツール:何が違う?

筆者はこれまでに、「CeVIO」「VOICEVOX」「Amazon Polly」「Google Cloud Text-to-Speech」など、さまざまなAI音声ツールを触ってきました。その中でもVOICEPEAKは、完成度の高さと汎用性において頭ひとつ抜けていると感じます。

まず、音質の自然さという点で言えば、VOICEPEAKは他と比較しても非常に滑らかで人間らしい発声ができます。CeVIOやVOICEVOXも優れたキャラクター性を持っていますが、どちらかといえばアニメ調に寄っており、ビジネス用途や年齢層の広いリスナーに向けたナレーションにはやや不向きな印象もあります。一方、VOICEPEAKは老若男女の声が揃っており、落ち着いたトーンも自然に表現できるので、広範囲に対応できるのが強みです。

操作面でも差があります。VOICEPEAKはオフラインで完結し、動作が非常に軽快です。対してGoogleやAmazon系のクラウドベースのツールは、インターフェースがやや開発者向けで、一般ユーザーには敷居が高く感じられるかもしれません。また、ネット環境に依存するため、タイムラグや読み込みの不安定さもネックになります。

さらに、感情表現の自由度という点でもVOICEPEAKは優秀です。たとえば同じ文章でも、「うれしそうに」「落ち着いた感じで」「やや怒り気味に」など、トーンの微調整が画面で簡単にできるため、感情を“演じさせる”ことが可能です。これに対して他ツールでは、「読む」ことはできても「演じる」のは難しく、どうしても単調になりがちです。

筆者の体験ではVOICEPEAKは「プロ品質を一般ユーザーでも再現できる」数少ないツールです。他のツールが“特定用途に強い”のに対し、VOICEPEAKは“どんな用途にも無理なく対応できる”という汎用性が際立っています。だからこそ、多くのクリエイターが実務に取り入れているのだと実感しました。


商用利用・価格・キャラの自由度で比較

AI音声ツールを選ぶ際に、見落とせないのが商用利用の可否価格設定、そしてキャラクターの自由度です。

ここでは、VOICEPEAKと他の主要ツールをこの3つの軸で比較し、実際のプロジェクトで使えるかどうかという観点から掘り下げていきます。

まず商用利用に関して。これは大きな差が出るポイントです。VOICEPEAKは購入時点で商用利用が許可されており、追加ライセンスや使用制限が一切ないのが魅力です。これは非常にありがたく、YouTubeの収益化動画、クライアント案件、広告素材など、あらゆる商用コンテンツに安心して使えます。

一方で、同じAI音声ツールのVOICEVOXは「非営利目的では無料だが、商用利用にはクレジット表記が必要」、CeVIOも用途によってライセンスが異なるなど、使用条件が複雑で、初めて使う人にとってはハードルが高めです。

GoogleやAmazonの音声APIは商用利用可能ですが、英語ドキュメントが多く、技術知識が求められる点で一般ユーザーには扱いづらい部分があります。

次に価格面ですが、VOICEPEAKは基本的に買い切り型で購入できます。

パッケージ版とダウンロード版でやや費用は異なりますが、ダウンロード版で6ナレーターが入ってるものだと2025年5月現在では23,800円になります。

その他のキャラは個別売りとなっていて大体1キャラにつき1万円前後の価格帯になっています。

これで複数の音声キャラとフル機能が使えると考えると、声優や声の専門家に都度音声の依頼をする手間とコストを考えるとコスパは高いのかと思います。

最後にキャラクターの自由度。VOICEPEAKはナレーター風、子ども、お年寄りなど、声のバリエーションが豊富で、それぞれが感情表現にも対応しているため、動画やシナリオの場面に応じて最適な声を選ぶことができます。CeVIOは一部キャラに特化していて、ファン向けには良いですが、汎用性に欠ける部分もあります。

総合的に見るとVOICEPEAKは「誰でも簡単に、かつ自由に商用コンテンツが作れる」環境を提供している点で、特に配信者・動画制作者・ナレーター・講師といった幅広い職種にとって最適な選択肢です。

実際に筆者も、他ツールと併用しながら使い比べた結果、「結局VOICEPEAKが一番楽で仕上がりが安定する」という場面が多かったです。

無料版でできること

VOICEPEAKは一応無料でも利用することが可能です。キャラは男性・女性の1名ずつで。一回で読み上げられる文字数は100文字までです。

一方で100文字ごとに区切れば200文字でも300文字でも読み上げ自体は可能です。

読み上げる文字ごとに画面のブロックが用意されているのですが、そのブロックが5つでなので一つのブロックが100文字とすると500文字が無料版で保存できる限界値なのかと思います。

ただ一言コメントを抑揚やイントネーションのカスタマイズを特段気にせず利用するというのであれば無料版でも充分なのかとは思います。

有料版を使う方でもまずは無料版でトライアルをしてから利用することをおすすめします。

まとめ:VOICEPEAKは“声の表現力”を武器にする強力ツール

ここまでVOICEPEAKの特徴、使い方、他ツールとの比較、そして実際の体験談を通じて、その実力の高さを詳しく紹介してきましたが、最も大きな魅力はやはり“声の表現力”にあります。

単に「文章を読み上げる」だけでなく、「伝わる声をつくる」ための細かな感情表現や声質のコントロールが可能で、初心者でも数ステップでプロ品質のナレーションが完成します。

しかも商用利用もOKで、価格も良心的。これだけの自由度と実用性があるAI音声ツールは、現時点で他にあまり見当たりません。AIという最新技術を、手軽に・安心して・しっかり活かせる点こそが、「VOICEPEAK」というツールの本質です。

最後に実際にどんな活用の広がりがあり得るのか、そして今後どんな進化を期待できるのかについて締めくくっていきます。


配信や動画制作での活用の可能性

筆者が実際に体感してきた中で言えるのはVOICEPEAKは動画制作や配信活動において、非常に相性の良いツールだということです。とにかく「すぐに使える」「何度でも修正できる」「声のクオリティが高い」の三拍子が揃っているため、スピード勝負の現場でも活躍してくれます。

特に、ナレーションが必要な解説動画、PRコンテンツ、VTuber的な演出、さらには配信のオープニングや案内ボイスまで、活用できる場面は本当に幅広いです。

さらに、個人で活動するクリエイターや配信者にとっては、「自分の声を使わなくて済む」という点も大きなメリットです。声に自信がない、声出しNG、機材がない——そういった理由で発信をためらっていた人にとって、VOICEPEAKはまさに“声の代弁者”のような存在になり得ます。

また、台本が決まっていればその場で声を作れるため、収録スタジオも不要。短納期・低予算の案件でも、きちんとした仕上がりを担保できるのは、フリーランスや個人事業主にとっては非常にありがたい点です。

今後に期待できる進化と活用の広がり

現在のVOICEPEAKでも十分すぎるほど高機能ですが、それでもAI技術は日進月歩。これから先の進化や機能追加によって、さらに「できること」は広がっていくはずです。そしてそれが、より多くの人の“発信”を後押しするきっかけになることは間違いありません。

たとえば、今後期待されるのはスマホアプリ版の登場です。現時点ではPC環境に限定されているためモバイル中心のクリエイターには導入のハードルがあります。もしこれが解消されれば、利用者の裾野は一気に広がるでしょう。

また、さらなるキャラクター追加や感情表現の精度向上も期待されます。現在でも十分に“伝わる声”を作れますが、より複雑な感情や会話シーンに対応できるようになれば、ドラマ仕立ての作品やゲームナレーションのような領域でも活用が加速していくはずです。

教育・医療・ビジネス・観光など、音声案内が必要な分野でも、VOICEPEAKのようなツールが導入され始めています。たとえば、外国語対応や方言読み上げの機能が追加されれば、公共施設やインバウンド向けコンテンツでもAI音声が“当たり前”の選択肢になる日も近いでしょう。

個人の発信力が問われる時代において、「声」は間違いなく武器になります。そして、その武器を“誰もが持てるようにする”のが、VOICEPEAKのようなAI音声ツールです。今すぐ使えて、未来にも拡張可能なこのソフトは、動画や配信を超えて、もっと多くのフィールドで活躍していく存在になるはずです。