Animotoとは(特徴)
Animotoは、簡単な操作で動画を作成できるオンラインツールです。
ちなみにanimotoの読み方は「アニモト」です。(英語版の動画で確認済み)
広告やSNS投稿、社内プレゼンテーション、記念行事の動画制作まで、多目的に活用可能で、動画制作の経験がない方でもプロフェッショナルな仕上がりが得られる点が魅力です。
簡易な操作性と豊富なテンプレートにより、スピーディに目的に合った動画を作成できるため、個人利用からビジネス利用まで幅広く支持されているようです。
それでは、Animoto(アニモト)の特徴を詳しく見ていきましょう。
社内用・広告用色々な用途で使える
Animoto(アニモト)は、社内コミュニケーションの強化から外部向けプロモーションまで、多様な用途で活用できるのが大きな特長です。
例えば、社内研修やチームミーティングで使用する説明動画を簡単に作成できるほか、SNSやYouTube向けの広告動画も同じプラットフォームで手軽に制作可能です。
特に、テンプレートにはビジネス向けにデザインされたテンプレートが豊富に用意されており、企業のブランディングにも使えるような動画制作がスムーズに行えます。
たとえば、新製品の紹介動画やカスタマーサクセス事例の共有に適したフォーマットが揃っているため、用途に応じて最適なテンプレートを選択して画像が動画・文言を付け加えるだけで、コンテンツを短時間で完成させることが可能です。
また個人利用の用途として、結婚式や誕生日、卒業式といった個人的なイベント動画にも対応しており、フォーマルな動画からカジュアルなものまで自由自在に作成できます。
この柔軟性により、Animoto(アニモト)は個人ユーザーにも企業ユーザーにも向いていると思いました。
格安の月額費用で動画が作れる
Animoto(アニモト)の大きな魅力の一つは、そのリーズナブルな料金設定です。
他の動画制作ツールと比べてもコストパフォーマンスが非常に高く、限られた予算でも質の高い動画が作成できる点が特長です。
有料プランの最低価格が¥400と他動画ツールと比べると破格の値段です(後ほど比較した内容を解説します)。
月額制のプランでは、基本的な機能がすべて利用可能で、初心者から中級者まで幅広いユーザー層に対応しています。
例えば、低価格のプランでも広告用の動画やSNS向けの短編動画を十分に作成できる機能が揃っています。
テンプレートや素材は豊富で、エフェクトや音楽を組み合わせるだけで簡単にプロ仕様の動画が完成します。
また、高額な専門機材やソフトウェアを購入する必要がないため、スタートアップや個人事業主でも気軽に動画マーケティングを始めることが可能です。
さらに、有料プランに移行することで、ウォーターマークを外したり、高解像度(HD)の動画を生成したりと、より詳細な用途に対応できるオプションが追加されます。
このように、費用対効果の高さが、Animotoのユーザーにとっての大きな利点となっています。
日本語での音声対応も可能
Animoto(アニモト)は、多言語対応のテキストスライドや音声追加機能を備えており、日本語での音声にも対応しています。
特に、製品の説明や教育コンテンツなど、言葉を使って詳細を伝える必要がある動画では、この機能が非常に役立ちます。
音声は外部で録音したナレーションを簡単にアップロードして追加できるほか、ライブラリにあるBGMをバックグラウンドに設定することも可能です。
日本語の音声を使用してアバターやスライドと連携することで、国内向けの動画コンテンツを視覚的にも聴覚的にも訴求力のあるものに仕上げることができます。
ただし、音声をアニメーションやスライドに完全に一致させるには、多少の調整が必要になります。それでも、簡単に高品質な音声付き動画を作成できる機能は、かなり重宝できますね。
その他
Animoto(アニモト)はチームメンバーとプロジェクトを共有して共同編集する機能も備わっており、リモートワークやグローバルな環境でも効率的に動画制作が行えます。(これは有料プランの内容によって人数が違います。厳密には一番高い月額1,700円のプランで3人のユーザーと共同作業・シェアが可能となります)
さらに、操作がシンプルで動画制作初心者でも短期間で基本機能を習得できるため、幅広い層に適しています。
次に、具体的な利用方法について詳しく解説します。
Animotoの使い方
Animoto(アニモト)の使い方は非常に簡単で、初心者でも直感的に操作できる設計になっています。
登録から動画制作、完成品のエクスポートまでの流れを以下で解説します。短時間で質の高い動画が作れるので、忙しい方にもおすすめです。
ステップ1:登録
まず、Animotoの公式サイトにアクセスしてアカウントを登録します。
登録には、メールアドレスまたはGoogleアカウントで登録可能です。
初めて利用する場合は、無料トライアルを利用して操作感を確認することができます。
無料プランでも基本的な動画制作機能を試せるため、気軽に始められるのがanimotoの良い点です。
登録後には、ダッシュボードにアクセスできるようになります。
このダッシュボードが動画制作の基盤となり、新しいプロジェクトを始めたり、既存の動画を編集したりする際に使用します。操作はシンプルで、画面上の指示に従うだけで迷わず進めることができます。
ステップ2:プロジェクトを開始(使う動画・画像を添付)
登録が完了したら、新しいプロジェクトを開始します。(画面右上です)
「choose a template」を選択してプロジェクトを開始します。
ここでは、動画や画像など、使用する素材をアップロードするステップが含まれます。
特段現時点でアップロードする画像などがなくても右下の「close」を押せば一旦次へ進めます。
Animotoには豊富なテンプレートが用意されており、目的に応じてテンプレートを選択するだけで基本構成が自動的に組み立てられます。
素材としては、自分で撮影した写真や動画のほか、Animotoが提供する素材ライブラリから選ぶことも可能です。
ライブラリには、商用利用可能な画像や動画が豊富に揃っているため、手持ちの素材がなくてもプロフェッショナルな仕上がりが実現します。また、BGMやエフェクトも簡単に追加できるので、視覚的にも聴覚的にも魅力的な動画を作成できます。
とりあえず何か一つを選んでみましょう。animotoの無料のプランではプロジェクトは複数作成することが可能です。
ステップ3:制作したい内容をコマごとに設定
テンプレートには既に動画に動きや仮の文言が入っています。プロジェクトの素材をアップロードした後は、制作したい内容をコマごとに設定していきます。
Animotoの「ドラッグ&ドロップ」機能で素材やテキストを自由に配置したり、スライドの順序を簡単に変更したりすることができます。
各スライドには、テキストや画像、動画クリップを追加することが可能で、スライドごとにトランジション(切り替え効果)を設定することもできます。
また、スライド全体のデザインを変更したり、フォントやカラーをカスタマイズすることで、ブランドイメージに合わせた動画を作ることができます。
設定が完了したら、プレビュー機能を利用して動画全体の流れを確認します。
必要に応じて調整を行い、満足のいく仕上がりになったら、動画をエクスポートしてSNSやプレゼン資料として活用することができます。
Animotoを実際に使ってみた
実際にAnimotoを使用して動画を作成してみると、結構簡単で驚きました。
一方で、この実際に作れる動画のクオリティ次第でこのツールが適している人・そうでない人が別れそうなのでその辺りも正直に感想を述べていきます。
使ってみた感想(作ってみた動画も公開)
Animotoの操作は非常にシンプルで、特に動画編集の経験がない方でもスムーズに使える設計でした。
テンプレートを選んで素材を追加するだけで、短時間でスライドが動くようなかっこいい動画が完成しました。
今回作成した動画は、そのまんまテンプレートのものを反映しましたが、動きはかっこいいので、中身の画像やテキストを変えるだけで使えそうです。
また、BGMの追加も簡単に選べて選択肢も多かったので、シーンにあったBGMを選ぶのには困ることはなさそうでした。
ただし、テンプレートをそのまま使用すると「既視感」が出てしまう可能性があるため、細部のカスタマイズを行うことで独自性を高めるのがおすすめです。例えば、フォントの変更や、独自のロゴやカラーを取り入れると、ブランドイメージに合った動画が完成します。
あとこれが非常に重要ですが、「動画内にテキストを入れようと思っても日本語が全く入らないです」。日本語入力をしても文字が化けてしまって入らなかったです」。
(後ほどの注意点のパートで酷く解説しています)
なので日本人にとって使いやすいかと言われるとやや微妙と言わざるを得ません(このテキスト入力が日本語でできれば見方も全然変わりました)。
作ってみた動画
作ってみた動画はこちらになります。(作ってみたといってもテンプレートのままなので、あくまでどんなレベルのテンプレートが用意されているか、どんな雰囲気の動画を作れるのかを推測ってもらえればと思います)。
他ツールとの比較
Animotoを他の動画制作ツールと比較することで、その特長がさらに明確になります。ここでは、PictoryとLumen5との比較を詳しく解説します。
ちなみにAIツールについてはこちらの記事で73個のニッチなAIツールを一気にご紹介しております。
Pictoryとの比較(強み・弱み)
Pictory(ピクトリー)はプロンプトやキーワードを入力するだけで短編動画を自動生成するツールです。
Pictoryについてはこちらの記事で詳しく解説をしています。
一方、Animotoはテンプレートを使用して自由度の高い編集が可能で、SNS向けだけでなく、企業プレゼンや教育用途にも対応できる柔軟性が特長です。
Pictoryの強みは、自動生成によるスピードですが、カスタマイズ性はAnimotoが勝っています。
特に、ブランドカラーやフォントにこだわりたい場合や、細かい演出を追加したい場合にはAnimotoの方が適しています。加えてアバター生成機能はPictoryにはない機能となります。
Lumen5との比較(強み・弱み)
Lumen5はブログ記事やニュース記事を元に動画を自動生成するのが得意です。
対して、Animotoは画像や動画素材を活用したスライドショー形式の動画作成に優れており、視覚的にインパクトのあるコンテンツを作成しやすいのが特徴です。
Lumen5はテキスト中心の動画に特化していますが、Animotoはビジュアル要素が中心で、感情に訴えるコンテンツ作成に向いています。目的に応じて使い分けるのがベストです。
Lumen5についてもこちらで詳細な特徴・使い方をまとめているのでぜひご覧ください。
Animotoの注意点
Animoto(アニモト)は便利なツールですが、利用時に注意が必要な点もいくつかあります。この注意点を見ないで利用すると品質が低下したりありきたりな動画に仕上がってしまう可能性があるので必ずチェックしてください。
以下では、その具体的な注意点について解説します。
工夫しないとテンプレ感が出てしまう
Animoto(アニモト)のテンプレートはデザイン性が高い一方で、そのまま使用すると「どこかで見たような動画」に感じられることがあります。皆さん以外と画像や映像をそのまま使うので対外的に出す場合、既視感のある動画が出来上がるので注意しましょう。
独自性を出すために、フォントやカラー、配置を微調整する工夫が必要です。
曲だけをダウンロードはできない
Animoto(アニモト)のライブラリには多くのBGMが用意されていますが、動画に組み込んだ状態でのみ利用可能です。
曲だけをダウンロードすることはできないため、音楽を個別に使用する際は注意が必要です。
アバター機能も使えると他の人が紹介しているが存在しない
Animoto(アニモト)では、テンプレートや素材の中にアバターを利用できるオプションも含まれていると紹介されていますが、プロプランのトライアルで確認した限りそんな機能はなかったです。
アバターを使った動画なら以前にご紹介したsynthesia(シンセシア)というツールが一番お勧めです。
synthesia(シンセシア)はアバター動画に特化したAI動画ツールサービスで人物のテンプレートや音声読み上げも日本語に一応対応していて、操作もとてもわかりやすかったです。
こちらの記事で実際に使ってみた感想を考察しているので、ぜひ一度ご覧ください。
標準は英語・日本語も動画内に入力ができない(重要)
Animoto(アニモト)のインターフェースは英語が基本であり、日本語に完全対応していない点には注意が必要です。
これもどの海外ツールも現状では日本語に標準対応していることが少ないです。
また英語が苦手な方でも操作は直感的に行えますが、細かい設定やヘルプを読む際に多少の理解が必要です。
これだけならまだ良いのですが、致命的なのが動画内にテキストを入れられる機能があるのですが、そこに日本語が対応していないのです。
具体的にはこんな感じになります。
わかりますでしょうか?testtestの下が四角の表示になっているのが。これは日本語で「テスト」「てすと」などを打とうとしたらこうなりました。
これはかなり致命的で現状は画像で作った日本語表記のものを動画内に加えるしかないかと思います。
Animotoの料金体系について
本記事のタイトルにもあるようにanimotoは他動画作成ツールと比べてもかなり価格がリーズナブルです。
各プランでできることを具体的に解説します。
無料プラン(利用範囲・制限)
上記画像には記載がないですが、無料プランもあります。
無料プランでは、基本的な機能が試用可能ですが、動画にはウォーターマークが入ります。
また、利用できるテンプレートや解像度が制限されるため、本格的な用途には向きません。無料プランはあくまでトライアル用としての利用がメインとなります。
有料プラン(利用範囲・機能)
有料プランに移行すると、ウォーターマークが削除され、高解像度(HD)の動画を作成可能になります。
また、追加のテンプレート数が増えたりや素材へのアクセスが可能になります。
有料プランでもプロプランと、プロフェッショナルプラスプランがありますが、一番の違いは「個人利用」か「チーム・法人利用か」になります。プロプランは個人利用が中心でアカウントやワークスペースは基本的には1つです。
一方でプロフェッショナルプラスプランはチーム共同利用に適しています。ワークスペースも完備されているし3ユーザー分のシートが用意されているので、他の方が利用していても同時並行で動画制作を進行できます。加えて専任のサポートがつくので困ったことがあっても問い合わせが可能です。(ただこの問い合わせはおそらく英語でになります)
しかし金額感で見れば他ツールが¥3,000以上もするのに対してAnimotoは最大でも¥1,700なのでとてもリーズナブルです。
ぜひ他ツールもご紹介しているので、機能面や価格を比較して、ご自身に合ったAIツールを探してみてください!
まとめ
Animotoは、初心者でも手軽に高品質な動画を作成できるツールとして、個人・企業問わず幅広いユーザーに支持されています。テンプレートの充実や直感的な操作性が特長で、特にSNSやプロモーション動画の制作に最適です。
一方で、テンプレート依存や英語対応といった注意点を考慮しつつ、上手に活用することで、視覚的に訴求力のあるコンテンツを効率よく作成できます。
Animotoは、多用途に活用できる動画制作ツールとして、特に時間とコストをかけずに動画を作りたい方に最適な選択肢です。
初心者から上級者まで幅広い層が利用可能な設計で、テンプレートをカスタマイズするだけで動画が制作できます。
個人の思い出作りから企業の本格的なマーケティングまで、幅広い用途で力を発揮するツールです。最初は無料プランで試しながら、自分のニーズに合ったプランを選び、Animotoを最大限に活用してください。