みなさんこんにちは株式会社プロストイックです。
本日は前回に続いてニッチだけど本格派であるAI動画生成ツールについてご紹介します。
ちなみに前回はAnimoto(アニモト)という料金体制が安く、手軽に動画を作れるサービスをご紹介しました。
今回は同系統の手軽に動画を作れるAIサービスであるInvideo(インビデオ)についてご紹介をします。
Invideoとは(特徴)
Invideoは、テキストを入力するだけでAIが自動的に動画を生成してくれる画期的なツールです。
ちなみに読み方はInvideo(インビデオ)になります。(グローバル本体の映像を確認済)
SNS向けの短編動画や、ビジネスプレゼン用の長編動画、さらにはエンタメ動画まで、幅広い形式に対応しています。
初心者でも簡単に操作できるユーザーフレンドリーなUI設計で、AIの支援を受けながら高品質な動画を短時間で作成可能です。
それでは、Invideoの特徴について詳しく見ていきましょう。
テキスト入力だけでAIが動画を生成してくれる
Invideoの最大の特徴は、テキストを入力するだけでAIが自動的に動画を生成してくれる点です。
ブログ記事やSNS投稿に利用する短編動画だけでなく、プレゼン資料や商品紹介のような情報量の多い長編動画にも対応しています。
例えば、生成したい動画のテーマに関する文章や、伝えたいメッセージを入力するだけで、AIが自動的にシーンを分割し、関連性のあるビジュアルやアニメーションを配置します。
これにより、動画編集のスキルがなくても、プロフェッショナルな仕上がりのコンテンツが短時間で完成します。
さらに、InvideoのAIは視覚効果やBGMの選定も自動で行ってくれます。
ただし、生成された動画が完全に理想通りになるわけではないため、必要に応じて手動で微調整を行うことで、さらに完成度の高い仕上がりに近づける必要があります。
初めて動画を制作する方や、日々の作業効率を高めたいビジネスユーザーにとって、この機能は非常に有用です。
(ただ、このテキストで動画を生成するということを使いこなすのに時間がかかるので、後で注意点などを明記しているのでそこも必ずご確認ください)。
日本語での生成が可能
Invideoは日本語での動画生成にも対応しており、国内向けコンテンツを作成する際にも便利です。
多くの海外製AIツールが英語ベースの操作や出力を前提としている中、日本語でのテキスト入力や字幕生成が可能な点は大きなメリットです。
具体的には、日本語でプロンプトを入力すると、それに基づいた動画を生成してくれるため、国内マーケット向けの広告や説明動画が簡単に作成できます。
また、日本語字幕の追加や編集も可能で、視覚的に訴求力のあるコンテンツをよりスムーズに制作できます。
ただし、生成された動画の一部では字幕やテキストの配置が不自然になる場合があるため、最終的な調整が必要な場合もあります。
この日本語対応機能により、英語が苦手な方でも安心して利用でき、特に国内市場でのマーケティングや教育コンテンツ制作において活躍するツールです。
アニメ風・ビジネス・エンタメ等様々な用途の動画が作れる
後ほど作ったものやイメージ映像は解説しますがInvideoは、さまざまなテーマや目的に合わせた動画テンプレートが豊富に用意されています。
アニメーションを活用したエンタメ系動画や、堅実なデザインのビジネスプレゼンテーション動画、さらにはSNSでの拡散を狙った短編広告動画など、多岐にわたるニーズに対応しています。
これらのテンプレートは簡単に編集でき、ブランドカラーやフォントをカスタマイズすることで、オリジナル性を持たせることが可能です。
たとえば、アニメ風の動画を活用して商品やサービスを親しみやすく紹介したり、視覚的にインパクトのあるエンタメ動画で注目を集めることができます。
また、プレゼン資料を動画形式に変換することで、従来のスライドよりも訴求力の高いコンテンツを提供することが可能です。
Invideoの多用途性は、動画制作の可能性を広げ、クリエイティブな表現を支援する強力なツールとなっています。
日本語での音声対応も可能
Invideoは、日本語音声にも対応しており、国内向けの動画作成において非常に便利です。
外部で録音したナレーションを追加することもできますし、テキストを元に音声合成を行う機能も搭載されています。
このため、時間のない中で効率的に音声付き動画を作成したい場合にも最適です。
音声と字幕の同期も簡単に行え、視聴者にとって理解しやすい動画を提供できます。
ただし、日本語のイントネーションが完全に自然でない場合もあるため、重要なプレゼンや広告動画には手動で調整を加えることで、クオリティを高めることが推奨されます。
この日本語対応機能により、企業の社内教育動画や、国内向けマーケティング素材の制作が効率的かつ高品質に行えるようになります。
その他
Invideoはチームでの共同編集が可能であり、リモートワーク環境下でも効率的にプロジェクトを進めることができます。
また、AIによる学習が進むにつれて、よりユーザーの意図に合った動画生成が可能になる点も魅力の一つです。
次は具体的な使用方法を見ていきましょう。
Invideoの使い方
Invideoは初めて利用する方でも簡単に操作できる設計がされています。
ここでは、基本的な利用手順をステップごとに詳しく解説します。登録からプロジェクトの完成までの流れを把握すれば、効率よく動画制作を進めることができます。
ステップ1:登録
まず、Invideoの公式サイトにアクセスしてアカウントを登録します。
メールアドレスやgoogleアカウント、Appleのアカウントを利用して、数分で登録が完了します。
新規ユーザーには無料トライアル期間がそのまま提供されます。基本機能を試すことができるため、最初は無料プランで操作感を確認してみてください。
登録後はいくつかの設問アンケートが表示されますがその回答内容によってダッシュボードの仕様が変わるとかはないので気にせずどんどん進めてください。
ダッシュボードにアクセスすると、すぐにプロジェクトを開始できます。
ダッシュボードはわかりやすいデザインになっており、どのボタンをクリックすれば良いか迷うことはおそらくないとは思います。
ステップ2:ログイン後画面
登録が完了したら、ログイン後画面へ遷移します。まずは以下のような画面が表示されるかと思います。
左上のハンバーガーメニューから画像生成だったり、動画のタイトルを生成できる画面にも遷移できます。(今回は無料プランでの利用で試してみようと思ったのですが利用制限されていたので割愛します)
音声(voice)生成もできますが、こちらも無料プランだと利用に制限がかかっていて利用できませんでした。
ページ下部からテンプレートを使用して生成することもできますが、メインはページ中央のテキストプロンプトを入力する画面でしょう。
ちなみにテンプレートはこのような感じです。後ほどこのテンプレート通りに動画を生成した場合の、アウトプットもお見せします。
ステップ3:プロンプトを入力・設定
プロジェクトが開始されたら、動画のメインコンテンツとなるプロンプト(テキスト)を入力します。
このテキストが動画の基盤となり、AIがそれをもとにシーンを生成します。
たとえば、製品の説明やサービスの紹介文を入力すれば、それに合わせたシーンが自動的に作成されます。ここでしっかりと具体的なプロンプト(指示)を書かないとイメージ通りの動画は出来上がりません。
また、テキストに加えて、画像や動画クリップをアップロードすることで、独自の素材を動画に組み込むことも可能です。
加えてInvideoの素材ライブラリから適切なビジュアルや音楽を選び、コンテンツをさらに充実させることができます。
きちんとコマごとに素材となる画像や動画を編集できるし、イメージとなる画像がなければその場で画像を生成することも可能です。
最後に、BGMやテキストアニメーションを追加するなどの微調整を行い、動画を仕上げます。
プレビュー機能を使用して完成イメージを確認し、必要に応じて編集を繰り返します。
完成した動画は、高解像度でエクスポート可能で、SNSやプレゼンテーション資料としてすぐに活用できます。
Invideoを実際に使ってみた
Invideoを実際に利用してみた感想を具体的に紹介します。
あくまで無料プランの範囲内ですが、結構正直に述べます。
使ってみた感想(作ってみた動画も公開)
結論をぶっちゃけると「プロンプトを書く記述がないとAI慣れしてない初心者には難しいだろうな」と実際に使ってみて感じました。
Invideoはプロンプトを中心とした動画生成AIツールです。
プロンプトを書けないとイメージをした動画を作ることはできないので、AIに慣れていなくて手軽に動画を作りたいと考える方が使いこなすのは相当時間がかかると思いました。
また生成される動画もプロンプトを書いたとしてもやや海外よりの動画が生成されるのでそこも違和感を覚えました。
試しに、弊社プロストイックの紹介動画を作成してみました。
プロンプトは画像の通りです。
動画生成されるのは結構時間がかかりました。
30秒くらいかと思いきや40秒の動画を生成するのに3分以上は待ちました。
なので、生成する時にお昼ご飯がまだの方はレンジでチンできる3分クッキングやカップラーメンをご用意してからの方が効率的です。
そして実際に生成された動画がこちらです。インスタグラムのショートの画像比で生成しているので縦長です。
加えて音声も勝手についたので、どんな日本語レベルかも合わせて確認してもらえればと思います。(めっちゃ縦長なので再生しづらかったら申し訳ありません。)
見ていただいて、品質はいかがでしょうか。もちろんプロンプトによって、もっと改善は可能だと思います。しかし現段階では正直改善の上限がすぐそこにありそうな感じがしており、やや期待感が薄れてしまいました。
音声ナレーションもここから改善は難しいでしょう。日本人が話すナチュラルな日本語はおそらく今のInvideoには難しいでしょう。
現段階では日本語での生成ではイントネーションが不自然なため、音声をなしにするとかテキストに手動で修正を加えることで、完成度を調整する必要があると感じました。
テンプレート通りに生成した動画
上記でご紹介した動画はあくまでプロンプトをベースに生成された動画ですが、こちらはテンプレートの通りにあった動画です。
お伝えしたいのはどんな動画がプロンプトをかく技術がなくてもこのInvideoというツールで生成できるのかを知ってもらえればと思いました。
生成したフローもログイン後画面下部のライブラリを1つ選んで開始することができます。画面サイズもyoutube用tiktok用など縦長、横長選ぶことができます。
表示された設定をそのまま進みます。
画像サイズや使う曲などを選ぶくらいです。もちろんプロンプトも書く項目はありましたが、何も記述しないで書いてみました。
いかがでしょうか。映像自体は海外風ですが、中身は変えることができるので動画の動きやBGMなどがマッチしているかをチェックしてみてください。また画像素材も多く用意されてはいますし、有料プランを使えばInvideo内で生成することもできるようです。
他ツールとの比較
Invideoは他の動画制作ツールと比較してもユニークな特徴を持っています。
ここでは、PictoryおよびLumen5と比較して、Invideoの強みと弱みを明らかにします。
Pictoryとの比較(強み・弱み)
Pictoryは、プロンプトやキーワードをもとに短編動画を自動生成するツールで、特にSNS向けコンテンツの作成に優れています。一方で、Invideoはテンプレートのバリエーションが豊富で、カスタマイズ性に優れています。
Pictoryは自動化のスピードが速い反面、細かい編集には向いていません。対して、Invideoはテンプレートを使いつつも、詳細な編集が可能なため、ブランドイメージに合わせた動画を作りやすい点が強みです。ただし、Pictoryの方が生成時間が短い場合もあり、即時性を重視する場合には適しているかもしれません。
Lumen5との比較(強み・弱み)
Lumen5は、ブログ記事やニュース記事を元に自動で動画を生成するのが得意です。これに対し、Invideoはテキストやプロンプトを元に自由にデザインされた動画を作成できるため、より柔軟性があります。
Lumen5はテキストベースの内容を視覚的に変換する用途に向いていますが、ビジュアルの多様性や音声の追加機能に関してはInvideoの方が強いと感じます。
一方で、Lumen5はUIが非常に直感的で、ブログ記事から動画を素早く生成する場合には適しています。用途によって使い分けると良いでしょう。
Invideoの注意点
Invideoを利用する際に注意すべきポイントについても触れておきます。以下の点を理解しておくことで、より効率的に活用できます。
プロンプトを細かく設定しないと変な動画が生成されてしまう
AIの自動生成機能は便利ですが、プロンプトが曖昧だと意図しない動画が出来上がることがあります。
詳細な指示を与えることで、より理想に近い動画が生成されるため、プロンプトの精度を高めることが重要です。
標準は英語
Invideoは英語をベースに設計されているため、インターフェースやテンプレートの説明がすべて英語です。ただし、操作は直感的であり、特に大きな障害にはなりません。
商用利用する際は注意が必要
商用利用においては、使用する素材やライセンスについて確認する必要があります。特に、無料プランでは制約が多いため、有料プランへのアップグレードを検討するのがおすすめです。
Invideoの料金体系について
無料プラン(利用範囲・制限)
無料プランでは、基本的な動画生成機能を試すことができますが、利用可能なテンプレートや解像度には制限があります。
また生成できる動画の長さも10分程度が限界です。
また、エクスポートした動画にはウォーターマークが付くため、商用利用には適していません。
有料プラン(利用範囲・機能)
有料プランにアップグレードすることで、ウォーターマークが外れ、解像度が向上します。
生成できる動画の長さや音声利用可能、保存できる動画の容量なども一気に増加します。
また、プレミアム素材やテンプレートへのアクセスが可能になり、よりプロフェッショナルな動画制作が可能になります。
まとめ
いかがだったでしょうか。かなり正直に述べましたが、あくまで主観での話なのでぜひご自身で無料利用をして肌感を確かめてみてください。
ポジティブな面としてはInvideoは日本語対応や多彩なテンプレートによって、さまざまなニーズに応えられるのが大きな魅力です。
ただし、プロンプトの精度や音声の調整など、細かい点に注意が必要です。