【自分だけのキャラが作れる!?】アバター動画に特化したSynthesiaの使い方・特徴・無料利用・費用・注意点・料金について

Synthesiaとは(特徴)

Synthesiaは、AIを活用してオリジナルのアバターを作成し、動画コンテンツを生成できるツールです。

他の動画生成ツールとは一味異なりアバターを使用して、リアルなプレゼンテーションや説明動画を作成することが可能で、教育、ビジネス、マーケティングなど幅広い分野で活用されています。

特に、複雑な動画編集スキルがなくても直感的な操作で動画を作成できる点が魅力なのでここからは、Synthesiaの主な特徴について、具体的に見ていきましょう。

オリジナルのアバターが作れる

Synthesiaの最大の特徴は、ユーザー自身のオリジナルアバターを作成できる点です。

先ほどもご説明した通り、Synthesiaはアバター生成に特化した動画作成ツールです。

写真やビデオを元にAIがリアルなアバターを生成し、そのアバターが指定したテキストを読み上げたり、動きを伴って説明したりすることで、まるで本人が登場しているかのような動画が作成できます。

この機能は特にブランドイメージを強調したい企業や、個性を打ち出したいクリエイターにとって大きな魅力です。

また、アバターの表情や動きを細かくカスタマイズできるため、動画のテーマや目的に応じた多彩な表現が可能です。

例えば、教育機関では講師のアバターを作成してオンライン授業を提供したり、企業ではCEOのアバターを使用して社内研修やプレゼン動画を作成するケースが増えています。

Synthesiaを利用することで、リアリティのある動画を低コストかつ短期間で制作できる点は、従来の動画制作と比較しても圧倒的な効率性を誇ります。

パワーポイントなどのドキュメントからも生成可能

Synthesiaはパワーポイントやその他のテキストベースのドキュメントから直接動画を生成する機能を持っています。

スライドに含まれるテキストや画像をAIが解析し、動画形式に変換することで、従来のプレゼンテーションをより魅力的に演出することが可能です。

特に、視覚的なインパクトが重要なビジネスプレゼンやマーケティング資料の作成において、この機能は非常に有用です。

操作も簡単で、ドキュメントをアップロードするだけでAIが自動的にレイアウトを調整し、最適な映像を作成します。

生成された動画はさらにカスタマイズ可能で、アバターの動作や話す内容を細かく編集することができます。

このように、既存の資料を最大限に活用しながら視覚的に訴求力のあるコンテンツを作成できる点が、Synthesiaの大きな魅力です。

素材となるライブラリが用意されてカスタマイズが容易

Synthesiaはアバターだけでなく動画に使用するための豊富な素材ライブラリも提供しています。

背景画像や音楽、アニメーション効果など、動画をより魅力的に仕上げるための素材が数多く揃っています。これらの素材はワンクリックで追加できるため、動画編集初心者でもプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。

さらに、ライブラリ内の素材はカスタマイズが可能で、企業のブランドカラーやデザインガイドラインに合わせて調整することができます。

例えば、企業ロゴや特定のカラーパレットを背景に追加することで、ブランドの一貫性を保ちながら視覚的に訴求力のある動画を作成できます。

このように、Synthesiaはクリエイティブな自由度が高く、用途に応じて柔軟に対応できる点が大きな特徴です。

日本語での音声対応も可能

Synthesiaは多言語対応に優れており、日本語を含む120以上の言語での音声合成が可能です。

このため、グローバルなマーケティング活動や多国籍企業の社内コミュニケーションにも対応できます。

日本語での音声は若干怪しい部分はありますが、ナチュラルなイントネーションを持ち、アバターが話す内容も聞き取れるはします。

ただ人によっては一部のイントネーションや抑揚が不自然に感じることもあるため、重要なプレゼンや広告動画を制作する際には、音声合成内容を事前に確認し、必要に応じて調整を行うことが推奨されます。

それでも、テキストを入力するだけでスムーズな日本語音声が得られる点は、動画制作の効率を大幅に向上させる要素として非常に魅力的です。

その他

Synthesiaは、クラウドベースのツールであり、インターネット接続さえあればどこでも利用可能です。

また、チームメンバーとプロジェクトを共有し、共同で編集を進めることができるため、リモートワーク環境にも適しています。さらに、AIの学習によって生成精度が向上するため、利用頻度が増えるほどアバターの表現力や音声の質が向上する仕組みも魅力的です。

次に、具体的な使用方法について解説していきます。

Synthesiaの使い方

Synthesiaは、初心者でも簡単に動画を作成できる設計がされています。

以下では、基本的な利用手順をステップごとに詳しく解説します。このガイドに従えば、初めてSynthesiaを利用する方でもスムーズに動画制作が進められます。

ステップ1:登録

まずはSynthesiaの公式サイトにアクセスし、アカウントを登録します。

メールアドレスやSNSアカウントを利用して簡単にサインアップが可能です。ちなみに個人的にわかりづらいと思ったのは「Book a demo」と「Get started」って何が違うの?って話ですが、demoは大企業向けでGet startedがフリープランですぐに始められるプランになります。

個人利用やまず使用感を確かめたい方はGet startedで良いと思います。

新規登録者にはフリープランが最初からついていて、基本機能を体験できるためまずは無料プランで操作感を試すのが良いでしょう。

登録をすると、自動的にチュートリアルみたいなものが始まりました。ここではどんな動画を作りたいのか、どんなターゲットに見せる予定なのかを英語で聞かれています。左上の戻るボタンで戻ればログイン後のダッシュボード画面に行けます。入力をすると自動的に練習用の動画が1本生成されます。

ステップ2:プロジェクトを開始してプロンプトか参照URLを添付

登録後、Synthesiaのダッシュボードにアクセスできます。

このダッシュボードからすべてのプロジェクトを管理し、新しい動画を作成したり、既存の動画を編集したりすることが可能です。

直感的なインターフェースが採用されていて、とりあえず「New video」を押せば動画を作れるようになっているので、初めて利用する方でも操作に迷うことはあまりないのではと思います。(標準の言語設定を日本語に変えられたら余計に迷わず済むのですが、これは変更不可のようです。変えたい方はGoogle翻訳機能を使って変えるしかありません。)

この際、作成したい動画のテーマや内容に応じてプロンプト(入力テキスト)を指定するか、参照となるURLを添付することで、AIが内容を解析して動画を生成します。

「New video」を押すと上記のような画面が表示されプロジェクトが開始できます。ちなみにこちらはテンプレートをベースに動画を生成するパターンです。

特に便利なのは、パワーポイントファイルをそのままアップロードする機能です。

スライド内のテキストや画像をAIが読み取り、最適な動画構成を自動的に生成します。これにより、従来のプレゼン資料が簡単に動画形式に変換され、視覚的に訴求力の高いコンテンツへとアップグレードされます。

他にもフリープランだと使えないようですが、AIがアシストして動画を生成してくれる機能があるようです。

プロンプトには簡単な文章やプレゼンテーション用のスライド内容を入力するだけで十分です。

ステップ3:作りたい内容を設定

テンプレートややパワーポイントなどの資料を設定した後は、動画のスタイルやアバター音声言語などを細かく設定します。Synthesiaの豊富なアバターライブラリから好みのキャラクターを選び、必要に応じてカスタマイズを行います。

自分の顔を元にオリジナルアバターを作成する場合は、写真や動画をアップロードしてAIに処理させます。

次に、動画の長さやレイアウト、背景色などのビジュアル要素を設定します。生成された動画はプレビュー機能を利用して確認でき、気になる箇所は簡単に修正可能です。また、音声のトーンやテンポを調整することで、アバターの発話がより自然な印象を与えるように仕上げることができます。

Synthesiaを実際に使ってみた

Synthesiaを実際に利用してみたので、正直に使ってみて良かった点、改善してほしい点を述べていきます。

使ってみた感想

Synthesiaは操作性の良さと作業効率の高さが際立つツールでした。

ポジティブに感じた点としてはアバターのリアルさと音声合成の自然さです。これは言語にもよりますが、英語ではかなりナチュラルな話し方と感じました。

一方で日本語だとややAIが話をしている感が否めないです。(以下のように日本語への設定も可能です。)

試しに「吾輩は猫である」の冒頭シーンを読ませてみました。

読ませてみたところ、全然ナチュラルな日本語ではなかったので、この点は改良が必要そうです。「吾輩は」の「は」が本当に「は」と読んでいる(本当は「わ」と読んでほしいのに)のに、五音の帳尻がまだ合わないようです。

また別の観点ではオリジナルアバターは作成するプロセスもスムーズで、自分の写真をアップロードするだけで、数分でアバターが完成します。

このアバターは企業や個人ブランドの象徴として活用できるため、動画に独自性を持たせたい場合には非常に役立ちます。

一方でテンプレートにいるアバターは基本的には外国の方なので、日本人向けに日本人用の動画を作りたい場合は、別途アバター素材を用意する必要があります。

動画の本数や秒数によっては人物素材のパターンを複数用意する必要があるのでSynthesia内に「ゆっくり」とか「ずんだもん」みたいに使える動画があればいいなと思いました。

動画生成のスピードも速く、プロンプトを入力してから数分以内に完成動画がプレビュー可能です。

また、日本語対応の音声も一応は標準で利用できるため、国内向けコンテンツにも活用できます。

ただし、音声のイントネーションに多少の不自然さが見られることがあり、重要なコンテンツでは追加の調整が必要になる場合が高いです。(これもゆっくりやずんだもんボイスの方が精度が高い所感です)。

テンプレートも多くのシーンが用意されていて、活用したいシーンや情景も多く取り揃えているのはよかったです。

全体として、Synthesiaは手軽さと高い品質を兼ね備えたツールであり、特に時間をかけずに高品質な動画を求めるマーケターや教育関係者にとって非常に魅力的です。

また他の動画作成ツールと異なり、アバターを主体とした動画を作成するのに特化している点も魅力の1つです。

クラウドベースのため、リモートワーク環境でも問題なく利用できる点も優れています。

他ツールとの比較

Synthesiaを他のツールと比較することで、その特徴がさらに明確になります。

ここでは、PictoryとChatGPTとを比較し、Synthesiaの強みと弱みについて詳しく解説します。

Pictoryとの比較(強み・弱み)

Pictoryは、プロンプトやキーワードを基に動画を生成する点ではSynthesiaと似ていますが、Pictoryは短編動画やSNS向けコンテンツに特化しているのが特徴です。

一方で、Synthesiaはアバターを用いた動画制作に特化しており、教育や企業プレゼン向けの用途において強みを持っています。

また、Pictoryは素材の多様性やテンプレートの数で優れていますが、Synthesiaのアバター生成機能は他にはないユニークな要素です。

特に、ブランドや個人の顔を動画に直接反映させたい場合にはSynthesiaが適しています。一方で、短時間で多くのSNS動画を量産したい場合は、Pictoryの方が便利と言えるでしょう。

ぜひこちらの記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

ChatGPTとの比較(強み・弱み)

ChatGPTは、テキスト生成に優れたAIツールであり、コンテンツの構成案やアイデア出しで大きな役割を果たします。

一方、Synthesiaはテキストを具体的な動画に変換するツールであるため、両者は異なる役割を担っています。ただし、ChatGPTを利用して構成やスクリプトを作成し、それをSynthesiaに入力することで、動画制作をスムーズに進めることが可能です。

ChatGPTは柔軟性が高く、複雑な質問に対応するのに対し、Synthesiaは構造化された情報を視覚的に伝えることに特化しています。そのため、動画制作が目的の場合はSynthesia、内容のアイデアを練る際にはChatGPTと使い分けるのが効果的です。

Synthesiaの注意点

Synthesiaは便利なツールですが、利用する上で注意すべき点もあります。以下に、特に重要なポイントを挙げます。

日本語での音声は若干イントネーションが怪しい

Synthesiaの日本語音声は基本的に高品質ですが、イントネーションが不自然な場合があります。

特に、感情表現や細かいニュアンスが求められるコンテンツでは、音声の自然さに限界を感じることがあるため、必要に応じて調整や他の音声ツールとの併用が推奨されます。

日本人のアバターがいない

現在のところ、Synthesiaの標準アバターには日本人の顔立ちを持つキャラクターが少ないため、国内向けのコンテンツ制作では違和感が生じる場合があります。

オリジナルアバターを作成することで、この問題を回避することは可能です。

商用利用する際は注意が必要

Synthesiaで生成した動画の商用利用については、利用規約をよく確認する必要があります。

特に無料プランでは商用利用が制限されている場合があるため、企業のプロモーションや広告に使用する際は、有料プランへのアップグレードが必須です。

Synthesiaの料金体系について

Synthesiaは無料プランと有料プランを提供しており、利用目的や規模に応じたプラン選択が可能です。

無料プラン(利用範囲・制限)

無料プランでは、基本的な動画生成機能が試用可能ですが、利用可能なアバターや動画長には制限があります。また、商用利用には対応していないため、あくまでテスト用途としての利用に留まります。

有料プラン(利用範囲・機能)

有料プランでは、カスタムアバターの作成や商用利用が可能になります。また、テンプレートや素材のアクセス範囲が広がり、プロフェッショナルな動画制作が可能です。料金プランは用途や規模に応じて複数用意されており、企業向けのカスタムプランも提供されています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

Synthesiaは、オリジナルアバターを活用して視覚的に訴求力のある動画を効率よく作成できる革新的なツールです。

アバター生成や日本語音声対応など、ユニークな機能を多数備えており、教育やビジネス、マーケティング活動に幅広く活用できます。

ただし、音声の調整や商用利用に関する注意点を把握した上で、適切に活用することが重要です。高品質な動画を低コストで作成したい方には、Synthesiaは非常に有用な選択肢と言えるでしょう。